令和初の有馬記念を制したのはリスグラシュー

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有馬記念を制したリスグラシュー出典元:netkeiba.com

2019年12月22日第64回有馬記念が開催された。史上最多GⅠ馬が11頭参戦した有馬記念だったが結果は2番人気のリスグラシューが2着に5馬身差をつける完勝で終わった。1番人気のアーモンドアイは直線見せ場なく9着に敗れた。

レースを少し振り返ってみよう、大方の予想通りアエロリットが逃げの態勢、1000m通過が58秒5とかなりのハイペースとなり結果としてアエロリットにつられて先行したスティッフェリオ、クロコスミア、 スワーヴリチャード、アルアインなどは最後の直線失速、上位陣はすべてが中団よりも後方で位置していた馬たち、典型的な差し追い込み有利な競馬となってしまった。

1番人気のアーモンドアイは終始外を回される展開、これにより余計なスタミナを消費し結果的に最後の直線にきたときにはスタミナ切れであったようだ。

しかし展開が完全に差し追い込み有利な展開になったとはいえ5馬身差をつけたリスグラシューには驚きを隠せない、筆者自身の予想は1番手がリスグラシュー、2番手がアーモンドアイ、それ以降は有馬記念に相性がいいステイゴールド産駒のエタリオウ、ジャパンカップを制したスワーヴリチャード、あとは3歳勢の奮起を期待していたのだが、まさかアーモンドアイがあそこまで大敗するのは正直予想ができなかった。

牝馬による春秋グランプリ制覇は史上初

イナリワン(1989年)、メジロパーマー(1992年)、グラスワンダー(1999年)、テイエムオペラオー(2000年)、ディープインパクト(2006年) 、ドリームジャーニー (2009年) に続く7頭目の春秋グランプリ制覇となったリスグラシュー、牝馬による達成は史上初だ。そもそも有馬記念自体を牝馬が制すること自体が稀だ。2014年のジェンティルドンナ以来6頭目の有馬記念制覇でもあった。

相性のいい3歳馬、今年も馬券圏内に

過去10年で5勝をしていた3歳馬、今年は少し厳しいかと思われていたが蓋を開けてみれば2着はサートゥルナーリア、3着はワールドプレミアと展開が味方したとはいえ3歳勢が来たのは事実、馬券という事だけを考えれば有馬記念は3歳勢は押さえておくのが無難なのかもしれない。

キャリア初の馬券圏外となったアーモンドアイ

鞍上のルメール騎手のレース後のコメント「(1周目の)スタンド前で、ちょっと冷静に走れなかった。2500メートルなので、リラックスできないとアーモンドアイでも疲れてしまいます。フィジカルは大丈夫でしたし、状態も良かったが、リズムが良くなかった。これも競馬ですね。ずっとハミをかんで、グンとくるところがなかった」

引用:スポーツ報知より

単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されていたアーモンドアイだったが初の中山競馬場、2500mの距離、終始外を回される不利、様々な要素が絡んでこの結果となったようだ。今後の予定は馬の状態をみてからとのこと。

引退の花道を飾ったリスグラシュー繁殖へ

あれだけの圧勝劇を見せてくれたから引退は残念であるがすでに決まっていたこと、今後は子供たちにさらなる夢を託すことに。もちろん現役時に活躍することも大事だが競走馬としてもっとも大事なことは後継馬を残すこと、血を繋いでいくのが一番大事なことである。リスグラシューは父がハーツクライなのでおそらく配合相手の有力どころはロードカナロアあたりが筆頭になってくるだろう。いずれにせよ今後は子供たちの活躍に期待したい。リスグラシューの繁殖が順調に行けば初年度産駒のデビューは2023年になるはずだ、その時を楽しみにしたい。

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