史上初ブリーダーズカップを日本馬が制覇の大偉業達成

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シーザリオ以来の快挙達成

2021年11月7日早朝(日本時間)にデルマー競馬場(アメリカ)で行われた北米最大の競馬の祭典ブリーダーズカップが行われ、フィリー&メアターフ(G1)に出走したラヴズオンリーユーが見事に制覇。アメリカ芝GⅠをシーザリオ以来の快挙を達成、しかもブリーダーズカップを日本調教馬が制覇するのは史上初、鞍上の川田騎手も日本人騎手として初めてブリーダーズカップを制覇を達成する快挙となった。

日本馬初アメリカダートGⅠを制覇

ラヴズオンリーユーの快挙の興奮が冷めない中行われたブリーダーズカップディスタフ(3歳以上牝馬限定)でマルシュロレーヌが日本調教馬史上初アメリカダートGⅠを制覇する大偉業を達成。単勝9番人気50.9倍とレース史上2番目に人気薄での勝利だった。

この快挙には、正直驚きを隠せません。何しろアメリカダートGⅠを日本馬が制覇するなんて、凱旋門賞を制覇するより難しいと言われるくらいですからね。牝馬限定とはいえ、過去にこのレースを制覇した馬の名前をみるととんでもない怪物揃いであることが分かります。北米史上最強牝馬と言われるゼニヤッタや生涯成績13戦13勝ミスパーフェクトの異名をもつパーソナルエンスン、6歳まで走りG1を11勝したビホルダーなどアメリカ競馬史に燦然と輝く成績を残した名馬ぞろいです。

そんな中9番人気を覆し、快挙を達成したマルシュロレーヌは文字通り日本競馬の歴史を変えた瞬間でした。

海外遠征の流れが変わるか?

現在海外遠征が行われるのは、日本から比較的近い香港・ドバイのレースに出走する機会が多いが今回の偉業達成により、アメリカ遠征というのが増えてくるかもしれませんね。もちろんこれまでと変わらず海外遠征となると馬自身への負担や輸送費や検疫の問題は依然変わっていません。しかしこれまで以上に海外遠征自体は増えるかもしれません。繁殖のレベルや調教技術の向上により確実に海外との差は縮まっています。

香港・ドバイのみならず欧州やアメリカへの遠征が増えていってくれると個人的には嬉しいですね。それと同時に海外レースでの馬券販売ももっと増えればもっと面白いと思います。

サンデーサイレンスはやはり偉大

ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌに共通する点がある。それは2頭ともサンデーサイレンスの血を持っていることだ。ラヴズオンリーユーが父ディープインパクト、マルシュロレーヌが父オルフェーヴルとなっており、それぞれサンデーサイレンスの孫とひ孫にあたる。

左がラヴズオンリーユー、右がマルシュロレーヌとなっている。

ご存じの通りサンデーサイレンスは現役時代はアメリカで走り、イージーゴアとのライバル関係は有名だ。その孫とひ孫が30年の時を経て、故郷に錦を飾った形だ。

さらにマルシュロレーヌは97年の桜花賞を制したキョウエイマーチの孫に当たり、古くから続く牝系の馬がアメリカダートGⅠを制するという大偉業を達成したことになる。日本競馬史にとっても非常に大きな出来事だ。

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